暮らしを考える
2022.09.06
暮らしを考える

CBDは違法ではないの? 同じ大麻由来でも違法になるのはTHC!

why-isnot-cbd-illegal

日本国内ではCBDオイルCBDバームなど、CBD関連商品が流通しており、各事業者の間でも様々な商品の開発が進んでいます。

しかし、いくらCBDが広まっているとは言えど、大麻の含有成分を使用していると聞くと、「違法じゃないの?」「使って大丈夫なの?」と疑問に思ってしまいますよね。

そこで今回の記事では、そんな不安を払拭するべく以下を中心にご紹介していきます。

  • CBDに違法性がないこと
  • CBDが問題になってしまう場合
  • どのようにしたら問題を避けられるか

今後、CBDの購入を検討されている方は、ぜひご一読ください!

CBDは違法ではない!

前述の通り、CBD自体には違法性はありません。
そのため、現在は百貨店や健康食品・雑貨を扱う店舗でも販売されており、ネット・リアルともに、簡単に購入ができます。

しかし、CBDにもいくつかの問題点があります。

関連する法整備が追いついていない

現在は世界各国でCBDの研究が進み、その有用性に注目が集まっています。
しかし、日本の場合、法整備が追いついていないのが実情です。

厚生労働省は、2021年1月20日より8回にわたって「大麻等の薬物対策のあり方検討会」などを行っています。このようにきちんと議論が重ねられていますが、法整備には時間がかかっているのが実情です。

議論されている内容を一部ご紹介すると、

  • 2021年5月14日、部位規制から成分(THC)に着目して規制を見直す方針を示唆
    →花穂、葉、未成熟の茎など大麻の「部位」による規制が主だったものを、中身の成分に着目して法律を考え直そうという内容です
  • 2022年3月7日に厚生労働省によって公布された省令により、HHCを含む6物質が新たに「指定薬物」に追加
    →成分一つひとつの調査と議論を進める中で、成分のひとつであるHHCをはじめとした6物質を法律で使用禁止にしました

というふうに、議論が進んでいます。

大麻は禁止!としてしまうのではなく、どこからどこまでを規制すべきかを慎重に検討している状況と言えそうです。

日本では規制対象の成分が、海外CBD製品に含まれている可能性も

また、海外でOKな成分が日本ではNG……なんてこともあります。含有量の度合いによっても、各国で法律が違うのも難しいところ。
過去には海外から輸入されたCBD製品の一部に、THCが含まれていたことがあり、問題となった事例もあります。(THCが規制されていない国もあるのです)
そのため、商品の購入を検討する際には、十分な注意が必要です。

購入するの際の注意点

日本ではまだ法整備が追いついておらず、販売されているCBD製品が審査をすり抜けてしまっている場合もあります。ここで改めて、注意点を確認しましょう。

事前にTHC等、禁止成分が含まれていないか確認する

国内製造なら問題がないと思われますが、輸入されたCBD製品のなかには、日本では規制対象となっているTHCなどの成分が含まれている場合があります。個人輸入をする、もしくは輸入されたものを購入する場合は、注意しましょう。

また同様に、旅行先で買ったCBD製品を持ち込む場合にも、法律に抵触する可能性があります。
きちんとパッケージに印刷されている成分表を確認するようにしましょう。

専門知識を持った業者が扱っているか

また業者を確認するのも方法のひとつです。

日本の正規輸入代理店などのCBDに関する専門知識を持った業者を選ぶことで、危険性のない安全な商品を購入することができます。

審査基準を満たしているか検索して調べる

審査基準をクリアしているか調べるのも有効です。

一般社団法人日本化粧品協会が無料CBD審査を2022年3月15日に開始しており、審査基準をクリアしてた製品には、「特定違法物質審査済証」を発行しています。
そのため、この審査済証があるかも商品選びの基準にすることができます。

 

さらに上記のURLからは「CBD製品名等」で検索することで、適法性と安全性の確認ができたCBD製品かどうかを判断できますので、商品の購入前にぜひ活用しましょう。

法律が変わる可能性もあり! ニュースをチェックしましょう

最近規制されたHHCのように以前は規制されていなくても、他の成分がいつの間にか規制対象となっている場合もあります。購入前に厚労省の指定薬物一覧を確認しておくのも一つの手段と言えます。

またないとは思いますが、一定の市場規模があるCBDが規制対象になった場合は多くのニュースサイトで報道されるはず。そのため、ニュースもチェックするようにしましょう。

まとめ:今後のCBDの課題は、より高い安全性を確保すること

今回は、CBDの安全性や製品購入における注意点を見てきました。

  • CBD自体は合法(安心してご使用ください)
  • 法律の違いにより、海外の業者によって作られたCBD製品に、違法成分が含まれている場合がある
  • 今後も、含有成分をめぐって法律が変わる可能性がある

法整備が進めば、今後はよりCBDのイメージも変わっていくでしょう。
またそれと同時に、消費者側も法律に抵触しておらず、質の良いCBD製品を選ぶ姿勢が重要だと言えそうです。

ぜひ今回の記事を参考に、安全なCBD製品を選択していきましょう!

タイトルとURLをコピーしました