2022.10.11
環境を考える

フードロス削減に向けて、自分にできることを考えよう!

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食事の食べ残しや、好き嫌い、賞味期限切れなどフードロスが発生する場面は家庭内でもたくさんありますよね。そしてそのフードロスの問題性に気づいていない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、フードロスが増えることでどのような悪影響があるのか、フードロスを発生させないためにはどうすれば良いのかを中心にご紹介していきます。

この記事を通して、少しでもフードロスについて考えるきっかけになれば幸いです。

フードロスとは

フードロス(=食品ロス)とは、本来であれば、まだ食べられるはずだったものを捨ててしまう食品のことを指します。

年間、日本ではどのくらいの食品が捨てられているの?

農林水産省が発表した、令和2年度の推計値では「年間522万t」もの食品ロスがあったとされています。
この数値を日本人の1人当たりに置き換えると「年間41kg」。そう表されると、非常にたくさんの食品が処分されていることが分かりますね。

フードロスが発生すると、どのような問題があるの?

  1. 地球温暖化の進行
    処分することとなった食品はゴミ収集車に載せられ、ゴミ処理場へと運ばれて最終的には焼却されます。その焼却の際に、本来であれば排出されることのなかった二酸化炭素が余計に排出されることとなり、地球温暖化、環境汚染へと繋がっていきます。
  2. 食の不均衡
    世界に目を向けると実に「9人に1人」が貧困によって食べ物を食べられずに、飢餓で苦しんでいます。
    日本では、本来であれば食べることのできた食料が大量に廃棄されており、食の不均衡が発生してしまっているのが現状です。

SDGs 12番目の目標「つくる責任つかう責任」にも含まれている

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2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。

SDGsでは上記の目標が掲げられており、私たち一人ひとりがフードロス削減に向けたアクションを起こす必要があります。
では具体的にどのようなアクションが挙げられるのでしょうか?

フードロス削減に向けたアクション

フードロスは、飲食店や企業でも発生していますが、自分達が起こせるアクションでフードロスの削減に繋げることができます。

  1. 購入した食材は全て使い切る
    スーパーに行くと、様々な商品が目に入り、ついつい予定になかったものまで手に取りがちですよね。しかしその全ての食材を使い切る自信はありますか?
    気づいた時には特売になっていて買いすぎてしまった野菜を腐らしてしまったり、賞味期限が過ぎてしまいなくなく処分することになってしまった商品など、家庭ではフードロスが発生する場面が非常に多く溢れていますよね。
    そうならないためにも、特売価格や魅力的なパッケージに誘惑されずに、必要なものを必要な分だけ購入するように心がけましょう!
  2. 賞味期限が過ぎていても消費期限がまだであれば捨てない
    賞味期限と消費期限には以下の違いがあります。(どちらも未開封であることが前提です)
    賞味期限:風味や味は落ちてしまうもののまだ食べられる期限
    消費期限:安全に食べられるリミットを表した期限

このように、消費期限が過ぎている食材に関してはお腹を壊してしまうかもしれないため処分するのが適切ですが、賞味期限だけが過ぎている場合は、まだまだ食べることができます。
もちろん賞味期限が過ぎてしまう前に美味しく食べることが何よりですが、期限が過ぎているからといって一概に処分せず、きちんと表記を確認して適切な判断をしましょう。

まとめ:私たち一人ひとりの意識から、フードロスを減らしていこう

今回は、日本人にとって1番身近とも言える「フードロス問題」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

食べきれないものや、賞味期限が切れてしまったものを軽い気持ちで捨ててしまう方も多いと思います。一方で、飢餓に苦しんでいる人や、地球温暖化の原因となってしまっているのもまた事実。

私たちができることとして、必要な分だけ食材を購入することや、食べ残しをしないことなどを実践し、一人ひとりが協力して食品ロスを減らしていきましょう!

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