2023.01.27
環境を考える

小学校の給食に未利用魚を活用したメニューが登場

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私たちが普段食べているお魚は、形が綺麗だったり、家でも手軽に調理できるようなものばかりですよね。

しかしその背景には、様々な理由から市場では取引されずに処分されることの多い「未利用魚」と呼ばれる魚もたくさんあり、食品ロス削減の観点からも問題視されているんです。

今回は「未利用魚とは何か?」をはじめ、未利用魚の活用方法についてもご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

そもそも「未利用魚」ってなに?

未利用魚に明確な定義はないのですが、主にこれらの理由によって価値がつかないことから、市場で取引されない魚のことを指します。

  • 規格外のサイズ
  • 魚の知名度が低く、買う人が少ない
  • 毒や骨の多さなどが原因で調理に不向き
  • 傷が多く見た目が悪い
  • 水揚げ量が少なく採算が合わない

未利用魚にはどんな問題があるの?

  1. フードロス問題
    毎日、多くの魚が水揚げされていますが、その全部が私たちの元に巡ってくるわけではありません。未利用魚といった市場で出回らない魚は処分されることが多く、フードロス削減の観点からも問題視されています。
  2. 水産資源の損失につながる
    地球温暖化やこれまでに魚を釣りすぎてしまった影響などを受けて、日本国内では年々、漁獲量が減少してきています。せっかく釣った魚なのに、未利用魚を処分してしまうと貴重な水産資源を失ってしまうことにもつながります。

未利用魚の活用法はあるの?

なかなか流通しない未利用魚を活用する取り組みが、様々な場面で実施されているんです。

未利用魚使った給食メニュー

横浜市では、食品ロス削減や漁業について学んでもらうことを目的として、未利用魚を給食として取り入れる取り組みを実施中。

横浜市内の小学校を中心に未利用魚で調理された「さばの甘酢あんかけ」が提供されています。給食を通して食品ロスや漁業について学べるのは嬉しいですね!

未利用魚を活用した商品の開発

未利用魚を使ったミールパックのサブスクや、未利用魚を缶詰に加工した商品の開発などが行われ、手軽に美味しく未利用魚を食べられる場面が増えてきています。

未利用魚を美味しく食べよう!

今回は「未利用魚」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

家庭でイチからさばいたり、調理しようとするとなかなかハードルが高い「未利用魚」ですが、給食で未利用魚を味わえる機会があったり、ミールパックや缶詰などで手軽に食べられる機会があれば手軽に楽しめますよね。

「未利用魚」を活用した商品を見かけた際には、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか?

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