生活の質
2022.09.30
暮らしを考える

医療用大麻解禁!大麻にはどんな医学的効果が見込めるの?

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日本では「大麻=悪」という意識が根強く、法律で合法とされている「CBD」でさえ、なかなか一般的には認知されていないのが現状。

まだまだ大麻が広く受け入れられていない空気感の中で、医療用大麻が解禁となりました。

これには驚いた方も多いことと思います。

海外と比較しても「大麻に厳しい」日本でなぜ、医療用大麻解禁へと向けた動きがあったのでしょうか?

今回は、医療用大麻が法的に解禁される流れになっている経緯や、使用される場面などについてご紹介していきます。
安全性が保証された大麻が、世界では既に医療の現場で役立っているという事実を通して、「大麻にもメリットがある」ことを知るきっかけになれば幸いです!

医療用大麻が法的に解禁される流れになった経緯

海外では大麻草が原料となっている医薬品が病気の治療のためにすでに使われていることを受け、日本でも使用解禁の声が上がっていました。
こうした背景を受け、厚生労働省の大麻規制検討小委員会は、医療用の大麻解禁に向けた法改正をする方向で報告書をとりまとめました。

安全性と有効性が確認された上で、薬機法によって承認された医薬品については、輸入・製造、及び使用ができるよう法改正を進める必要があるとしていますが、法改正を進めていくにあたり、以下の課題も挙げられました。

  • 免許制度の整備
  • 流通管理のシステムの導入
  • 大麻乱用の防止 など

現時点では、医療用大麻の解禁に向けた法改正の必要性が厚生労働省から報告された段階です。実際に解禁されるまでにどのくらいの時間を要するかは、まだまだ先が見えない段階ではありますが、悪い方向で大麻が広まってしまわないような整備が急務となるでしょう。

嗜好用の使用はNG

今回、解禁の報告が上がったのはあくまで「医療用大麻」のみです。
すでに規制されている「HHC」や「THC」をはじめとした成分が含まれる嗜好品に関しては、これからも「違法」ですので、決して手を出してはいけません。

違法薬物については以下の記事で詳しくご紹介しておりますので、こちらも併せてご覧ください。

医療用大麻ってどんなことに使われるの?

日本ではこれまで違法とされていたものが、合法に変わるということは、医療用大麻には大きい効果があることが伺えますよね。
大麻がもたらす医療的な効果や、どんな病気に使用されていく予定なのかをご紹介していきます!

医療用大麻がもたらす効果とは?

医療用大麻の作用は以下のように多岐に渡り、紀元前2700年前から薬としての効果を発揮していたと言われています。

▼大麻の作用

  • 抗がん
  • 眼圧の緩和
  • 嘔吐の抑制
  • 鎮痛
  • 鎮痛
  • 沈静
  • 催眠
  • 食欲増進 など

日本では、どんな場面で医療用大麻が使用されるの?

現時点で日本では医療用大麻が解禁されていないため、具体的にどのような治療に対して処方されるのかは憶測するしかありません。
具体的な詳細に関してはこれから決まっていく段階ではありますが、難治性てんかんの治療に使われている大麻由来の「エピディオレックス」という薬は、海外では承認が進んでおり、日本の医師からも使用解禁の声が上がっていました。
この治療薬に関しては日本でも既に治験段階であることから、「てんかん治療」に医療用大麻が使われる可能性があります。

海外ではどのように医療用大麻が処方されているの?

タイでは2019年2月に医療用大麻を合法化し、東南アジアでの先駆けとなりました。
もともとタイでは、法律で大麻が禁止された1934年までは実際に薬として使われていたという背景があったことから、そもそも大麻に親しみがあった国でもあります。

しかし、どんな病気にも医療用大麻が処方されるわけではなく、以下の病気をはじめとした、限定的な薬という位置付けとなっています。また処方に関しても政府から許可を貰っている病院に限られるため、タイの方達はインターネット検索で該当する病院を探して受診しているそうです。

▼医療用大麻が処方される病気・症状例

  • がん
  • 高血圧
  • てんかん
  • 統合失調症
  • 中毒離脱症状
  • 糖尿病
  • 緑内障
  • パーキンソン病
  • PTSD
  • リウマチ など

実は麻(ヘンプ)は、昔から様々な場面で使われている

およそ1万年前の遺跡から麻縄が出土されていることから、日本でも古来からヘンプとの関わりがあったことが伺えます。

麻(ヘンプ)の歴史

現代においても神社のしめ縄や、七味唐辛子の麻の実など、案外身近なところでもヘンプは使用されています。さらに、伊勢神宮のお札の正式名称を「神宮大麻」と言い、お祓いで使う道具も「大麻(おおぬさ)」と言うほど、日本の神社と大麻には、昔からの深い繋がりがあると言うわけです。

以下の記事では、麻(ヘンプ)について詳しく解説しておりますので、ぜひこちらもご覧ください。

現代で広まりを見せている「CBD製品」

CBDとは、大麻の茎や種子から抽出される、数多くある成分のうちのひとつです。
このCBDには、精神へ与える影響や、中毒性がないことが証明されているため日本でも合法となっています。

CBDが持つ効果

ストレスや痛みの緩和をはじめ、リラックス効果などが期待されています。

CBDオススメ商品

プレミアムCBDオイル CBD500mg含有 ナチュラルフレーバー 内容量10ml

100%天然由来成分で作られていることから、身体に優しい商品として知られています。
さらにCBDに加えて、エイジングケアに効くゲラニオールや、美容や健康に良いとされるMCTオイル、より効果を実感できるカンナビノイドなどを配合しており、相乗効果を実感することのできる商品となっています。

以下の記事では、CBDについて詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

まとめ:時代が変化する中で、サステナブルな取り組みに今後も注目していきたいですね

日本では大麻規制の動きが強く、直近ではHHCが違法薬物に指定された例もありました。
そんな現状を踏まえると、少し前までは「大麻解禁」なんて考えられなかったことですが、日々、大麻に対する意識は変わりつつあります。

このように人間の考え方や、ものごとの捉え方は日々変わっていくものです。
健康的な生き方はもちろん、環境に良いサステナブルな生き方について、大麻に限らず多方面からヒントを得て考えていける世の中になれば、それはとても素敵なことですね。

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